河鹿園の想い
1957年(昭和32年)に河鹿園の創業者 故 光永大祐氏が津山駅前に「ステーショングリル」を開業した。
津山の駅前から始まりました
昭和32年終戦後から10年経って何とか人々の暮らしが戻ってきた頃に始まりました。小さな食堂ではありましたが多くの方に助けられながら岡山県北の発展を見てきました。
河鹿園ブレンド誕生
津山線にはSLが走っていました。そんなに暮らしは豊かではありませんでしたが、皆が幸せそうに見えました。私たちも幸せを感じていました。
私たちは、嗜好性の高い珈琲で旅人をもてなしたいと考えていたが、満足する珈琲店や味には出会えませんでした。それならば、大祐自身で満足する珈琲を作ろうと試行錯誤のうえ出来たのが「河鹿園ブレンド」です。珈琲を提供している中でこの店の珈琲は【飽きがこない珈琲だね】と言われることが多かったです。
陰りが見えて
津山市に昼間の人口は若い人で一杯でした。こんなにどこからやってくるのだろうかと思うほどでした。高度経済成長によりその時は気づきませんでしたが、18歳を過ぎると多くの子供たちは県北津山から出て行っていました。
約三十一年間、珈琲を通じて旅人のほっとする笑顔と出会ってきましたが、時代の流れもあり惜しまれながら閉店しました。
河鹿園珈琲復活
それから27年間の時が過ぎ、当時の大祐の想いを繋げていきたい。旅人をもてなす最高の珈琲【飽きのこない珈琲】を提供するため「自家焙煎 河鹿園珈琲」として開業します。
2022年11月20日
4代目 河鹿園館主 池田誠
河鹿園珈琲を始めるあたり
コロナは終息になる日が見えないまま私たちは河鹿園珈琲を始めることにしました。それには多くの葛藤がありました。小さな一杯で旅人が笑顔になって頂けることを願っています。小さな幸せを感じる珈琲をお届けできれば嬉しいです。